当社の賃貸事業はサンガーデン(木造戸建住宅)8棟から始まりました。
当時は従来からの工法で貸家を建てることが普通でした。
時代の流れで、1995年にアーバンハイカムール4棟18世帯(大和ハウス)を新築し、その後ヴィラセジュール1棟8世帯(大和ハウス)、さらにアドミラシオン3棟14世帯(パナホーム北関東)を新築しました。
その結果、軽量鉄骨構造でアパート7棟48世帯ができました。
次もアパートを建築する予定でしたが、検討中にパナホーム北関東様が賃貸向け戸建て住宅を開発しました。
栃木県小山市で試験的にサンプルを公開し好評を得たそうです。
当社はアパートだけでなく、戸建賃貸住宅を扱った経験もあり、軽量鉄骨造りの戸建て住宅に興味を持ちました。
少々迷いましたが、宇都宮市で最初の物件を新築することになりました。
完成時に一般公開すると、入居者様よりも市内の大家さんや不動産業者が集まりました。
賃貸物件の内外装を見た数名の大家さんは即決し、見学会の直後から新築を開始しました。
道路部分が増加し、土地の活用率が50%前後になりました。
(アパートならば同じ土地で、2倍以上の世帯数と駐車場を施工できます。)
自己所有の土地を利用して、建築費だけを負担しても収益性は半減します。
大家としては経済的な利点がありません。
入居者様もアパートより家賃が高くなります。
経済面
一定期間に生じる家賃と、持ち家の維持費(予測計算が難しい)はそれほど差が出ないと思います。
(個人的には自宅を捨てて、環境・年齢・家族構成等の変化に応じ、定期的に新築物件を渡り歩くのがBestだと思います。)
精神面
多くのお客様は、当初はアパートに入居していても、いずれ自宅を入手し引越しされています。
「自宅で気持ち良く安心して生活したい。」との考えだと思います。
戸建賃貸用を希望されるお客様も存在すると考え、戸建て住宅を新築しました。
まだ数年しか経過せず、今後を予測できません。
しかし、次回はもっと慎重に検討する予定です。
宇都宮市で最初の物件を新築したわけですが、ものめずらしさによる効果は少なかったように思います。
アドミラシオン3棟は、1~2メートルの段差のある敷地を利用し、立体的に配置しました。
駐車場は1体化した平面です。
建物は周囲と高度差をつけて、独立性を高めました。
各棟のプライバシーを重視した設計です。